レンヌ・クロード
夏の終わり〜秋の初めになると、たまらなく食べたくなる果物がある。
それは「レンヌ・クロード」(la Reine-Claude)という果物だ。
プラムの仲間だが、一般的なプラムと違う雰囲気を持つレンヌ・クロードは、少しくすんだ青梅のような色と形で、一見すると熟していないように見える。ところが、実は熟しても色は変わらず緑色のままで酸味はほとんどない。そんな風貌とは裏腹に、食感はとても魅惑的なのだ。一口齧ると、穏やかな甘みとねっとりとした食感が舌を包む。そしてほんの少しの酸味が後味として残り、一粒、また一粒と止められなくなる。
このレンヌ・クロードの由来は、レオナルド・ダ・ヴィンチをフランスに招いたことで知られる16世紀(ルネサンス期)のフランス国王フランソワ1世の王妃クロード(Claude de France)が好んだことに由来する。このクロード王妃はとても慈悲深く、国民から愛されていた女性。そんな彼女が好んで食べていたことからこの名前で呼ばれるようになったとか。クロード王妃同様、私もフランス生活時代はこの果物の虜になってしまったのである。
残念ながら日本ではお目にかかる事が出来ず、毎年この季節になるとフランスのマルシェに想いを馳せる。
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